2010年9月16日木曜日

脳圧亢進症と脳ヘルニア

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脳ヘルニアは、頭蓋内圧亢進により、脳実質が変形し起きる。



         ↓



頭蓋骨内には、脳実質(80%)・脳脊髄液(10%)・血液(10%)がある。



これらにより、頭蓋内圧(intracranial pressure;ICP)を一定に保っている。



3つの成分は、1つが増えても他が減って一定に保たれる。



↓しかし



腫瘍・血腫が増大すると、代償出来なくなり、頭蓋内圧は亢進する。



これを頭蓋内圧亢進症incraised
intracranial pressure
;IICP)という。



 



  脳には、血管運動神経vaso motor nerve以外に、血流量の自動調節能があり、脳血管圧が



50~60mmHg以下になるまでは、血流量が保たれるが、IICPがより亢進すると、脳血流が減



少する



IICP亢進→脳血流量の減少→脳代謝障害・脳浮腫進展




















 






         悪循環



          ↓



         脳ヘルニア



脳ヘルニアの発生部位



         
大脳鎌ヘルニア・・・帯状回が、大脳鎌に嵌入



         
鉤ヘルニア・・・・・側頭葉内面が、大後頭孔内に嵌入



         
中心性ヘルニア・・・上部脳幹が、テント切痕から後頭窩内に嵌入



         
小脳扁桃ヘルニア・・小脳扁桃が、大後頭孔内に嵌入



番号が下にいくにつれて、危険度は増加する。小脳扁桃ヘルニアが起きると、呼吸が止



まり死に至る事がある。



 



IICPの3大徴候①~③の事。けど、④~も大事!



 頭痛



 嘔吐・嘔気



 うっ血乳頭IICP時に、両眼の視神経乳頭が赤色を帯び、辺縁が不鮮明になり、次第に乳



頭が隆起してくる。持続すると、視力低下をひき起こす。網膜中心静脈の圧



迫により起きる。



 



④ 意識障害





⑤ 呼吸状態





 



⑥ 瞳孔症状(瞳孔不同・対光反射消失)



瞳孔不同とは、左右の瞳孔の大きさが異なることをいう。健常人の15%に肉眼でも識別出来るほどの瞳孔不同があり、生理的(本態的)瞳孔不同という。瞳孔径の左右差が1mm以上の場合、病的と診断する。



動眼神経麻痺により、生じる。



⑦ 眼球運動異常(人形の頭・目反射・頭位変換眼球反射)



⑧ 姿勢異常



⑨ 髄膜刺激症状 参照「神経内科学」P18,20,26,52,55,54,555



 (1) 頭痛



 (2) 嘔吐・嘔気



 (3) 項部硬直



 (4) Kerning徴候



 (5) Brudzinski徴候



 (6) 皮膚の感覚過敏



 



  項部硬直



  髄膜・頚部の神経の圧迫により、後頭部や頚部の筋は持続的な収縮を起こす。この時、他



動的に頚部を前屈させようとしても、髄膜や神経根部に緊張・ねじれを生じさせるので、



前屈する事が出来ない。



 



Brudziski徴候



頚部前屈すると、上部脊髄神経根の圧迫により、下部脊髄神経根も引っ張られる。それに



応じて股・膝関節が屈曲してしまう事。これは、髄膜刺激による膝屈筋(ハムストリング



ス)の不随意な収縮による。



仰臥位の患者の頚部を他動的に前屈させ、股・膝関節が屈曲した場合、陽性とする。



 



Kerning徴候



腰仙髄部の髄膜に炎症が及ぶと、その脊髄根が障害される。その時、坐骨神経を伸展させ



ると、痛みと共に筋の抵抗が生じる事。



膝の伸展は、135°以上は不可。



 ※ ラセーグ徴候と違い、両側に出るのが特徴。



IICPの原因と治療






















頭蓋内占拠物



脳腫瘍頭部外傷・脳膿瘍


※脳浮腫の発生と共に病態は悪化



除去術



脳浮腫



CVA急性期脳感染症



脱水剤投与



水頭症



シャント術



脳静脈環流障害


(静脈圧迫による)



静脈洞血栓症



過換気

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