2010年10月13日水曜日

リンパ節の腫れ

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【病的なリンパ節腫れ


① 化膿性リンパ節



細菌がリンパ節の中で白血球などの攻撃に打ち勝って、どんどん増え始めると、リンパ節腫れがどんどん大きくなって、痛みや発熱を伴います。表面の皮膚にまで炎症が及び、赤く熱をもってくることもあります。上気道炎や扁桃腺炎を起している、ブドウ球菌溶連菌などが首のリンパ節炎の原因となっていることが多いです。血液検査では白血球数が増加し、CRP、血沈などの炎症反応が上がります。早めに抗生剤による治療が必要です。


② ウイルス性リンパ節



化膿性リンパ節炎に比べ、発熱と痛みがそれほどでもありません。通常、複数のリンパ節腫れています。抗生剤は効きませんが、時間が経つと自然に腫れは治まってきます。


③ 結核性リンパ節



普通の抗生剤で効果がない、長びくリンパ節腫れがあると、疑いを持ってツベルクリン反応をしておく必要があります。


④ 亜急性壊死性リンパ節



発熱を伴い、首のリンパ節腫れて痛みます。原因は不明ですが、自然に治まってきます。最終的にはリンパ節生検リンパ節の一部または全部をとって、顕微鏡で詳しく調べること)をして診断をつけます。


⑤ 猫ひっかき病



猫にひっかかれるか、接触すると、その部位に発疹を生じ、近くのリンパ節腫れて痛むことがあります。バルトネラという細菌の感染により、腫れは数ヶ月続きますが自然に治まります。抗生剤はほとんど効きません。


⑥ 悪性リンパ腫、白血病などの悪性腫瘍



リンパ節腫れ親指の頭大を超えてさらに大きくなる傾向があり、硬く、あまり動かず、押さえても痛まず、時には他のリンパ節腫れてきた場合には悪性腫瘍の可能性も考えなければいけません。抗生剤は全く効果がなく、血液検査では炎症反応は陰性かあまり高くなく、LDHという酵素が上昇していることが多いです。疑えば、リンパ節生検をして診断をつけます。


⑦ 全身の症状の一つとしてのリンパ節腫れ



病気の一つの症状としてリンパ節腫れる場合があります。川崎病、伝染性単核症、若年性関節リウマチ、風疹などです。しかし、この場合はその他の症状の方が前面に出て、「リンパ節腫れた」との訴えで来院されることはむしろ少なくなります。


⑧ リンパ節腫れと間違いやすいもの



おたふくかぜ:耳下腺や顎下腺の腫れが、リンパ節腫れと紛らわしいことがあります。


蜂窩織炎:皮膚の下の深い部分が化膿した状態です。化膿性リンパ節炎もひどくなると蜂窩織炎を伴います。
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